お久しぶりです。地域情報発信ライターのFUNEです。

今回は、飯田市上郷で2025年4月にオープンしたパンとスペシャルティコーヒーのお店「LIT.(リット)」を訪ねました。飯田市のフリーペーパーなどでもよく紹介されている新進気鋭のお店ですね。

飯田市でおいしいパン、コーヒー、ドリンクをお探しの方、モーニングを楽しみたい方、夜カフェでしっとり語りたい方、とにかく雰囲気のいいお店でのんびりしたい方…たくさんの方にお読みいただけると嬉しいです!

■空間がまず特別でした

店内はカウンター席、ソファ席、テーブル席に分かれていて、それぞれの椅子やソファ、テーブルが違っているのに全体が不思議と調和しています。ミッドセンチュリーの家具やアート、グリーン、やさしい照明がバランスよく配置され、海外のリノベーションカフェを思わせるモダンな雰囲気です。

アルネ・ヤコブセンの特注チェアが並ぶカウンター、スタッフの方との会話を楽しみながらの利用に最適
いつも賑わいの中心となっているテーブル席。おいしいパンとコーヒーと一緒だとおしゃべりも弾む(提供画像:LIT.)

ピカピカのオープンキッチンも印象的で、パンの仕込みや焼きあがる様子、コーヒーの香りまで楽しめます。眺めているだけで、すでに心が満たされるようでした。

大きな窓の近くには、小さめのテーブルが配置されている。サっと短時間利用したいモーニングにもぴったり

交通量多めの大通りに面していますが、店内は常に心地よいゆったりとした時間が流れています。

オーナーさんによると「秋の気持ちいい日には、この窓を開けて風を楽しみながら営業している」とのこと。その言葉をお聞きし、季節ごとの表情もぜひ感じてみたいと思いました。

店の奥にはソファ席も。店主がセレクトした書籍や絵本とともに、ギャラリーのような極上空間を満喫しよう(提供画像:LIT.)
本棚の一部、店の最奥にも洒落たアート作品が控えている(提供画像:LIT.)

■パンは“噛むほどに幸せ”

お店に入ってすぐのカウンターでまずは注文。

カウンターのとなりにはパンがぎっしりと並んだ棚があり、そこから好みのものを選ぶスタイルです。ドリンクとのセット注文ももちろん可能です。

あれもこれもと迷ってしまいましたが、スタッフさんがさりげなく声をかけてくれて、焦らずゆったり選べたことにホッと一息。

レジ横のパンの棚。たくさんの種類のパンの中から好みのものを選ぼう。ほかに、冷蔵ケースに入ったメニューもある(提供画像:LIT.)

棚にはハード系のパンがずらり。バゲットやライ麦など食事にぴったりのシンプルなものから、総菜系パン、デニッシュやクロワッサン、カヌレといった甘い系まで幅広くそろっています。

店主は、LIT.をオープンする前に名古屋の人気ベーカリー「ルシュプレーム」で修行経験を積んでいたそう。ルシュプレームは名古屋のパン好きに愛される名店で、テレビでも紹介され、百貨店にも出店するほどの人気店です。

季節限定の商品も。価格は300円~500円のものが多くそろう。店内でイートイン利用した後、帰りに自宅用パンを購入していく方も多い(提供画像:LIT.)

■コーヒーと、思いがけない出会いの一杯

コーヒーは日替わりで豆がセレクトされていて、スタッフさんに相談しながら“自分好みの一杯”を見つけることができます。現在、お店で使われているコーヒー豆は、3つのロースター(焙煎所)から仕入れされており、店主はそのひとつでバリスタ経験もあるのだそう。

そもそも店主がコーヒーにはまったきっかけは、品質の高いシングルオリジンに出会ったこと。こうした経験を活かして、LIT.ではコーヒー豆の個性を感じやすい、浅煎りで甘みのあるものが多めにラインナップされています。

カフェで味わうのはもちろん、出勤前にマイボトルを持参して“朝の一杯”を淹れてもらうこともできますよ。

店頭に掲げられたスペシャルティコーヒーの特徴と価格。煎り方、精製方法はもちろん、コーヒー豆の品種、生息域、風味まで丁寧に表示されている。ここでコーヒーを楽しむだけでコーヒー通になれそう

ただ、この日は私の体調の関係でコーヒーを泣く泣く断念。「選べるものが少ないかな?」と少し不安だったのですが、コーヒー以外のドリンクも思いのほか豊富にそろっていました。

この日は、薬膳ジンジャー(ホット、税込650円)をチョイス。ピリッとした生姜とやさしい甘さで体がぽかぽか温まり、ほかではなかなか出会えない一杯に大満足でした。

■音楽と会話もスパイスに

店内には、店主がその日の雰囲気に合わせて選曲したBGMが。懐かしいJ-POPやレトロなジャズ、ディープな雰囲気のクラブミュージックまで幅広い音楽がカフェ空間をより一層居心地よくしてくれます。

店内のBGMって意識して聴きますか? 私は音楽好きなので、すごく聴いてしまうタイプです。店の雰囲気と食事、音楽がマッチしていると何気ないカフェでの1日も素晴らしい思い出になりますよね(提供画像:LIT.)

また、スタッフさんが料理やドリンクを運んでくれるときに、ちょっとした会話を交わしてくれるのですが、その一言が、はじめての店に訪れる緊張感をふんわりほぐしてくれました。

お客さまのなかには推しスタッフにあうことを楽しみに来店する方もいらっしゃるのだとか。コミュニケーションがスムーズなお店って心地よいですもんね。

鮮やかな色合いが目を引くこちらは、コーヒーフレーバーホイールと呼ばれるコーヒーの味と香り表現をまとめた図。ほかにも、店内の壁面には目を引くアート作品などが飾られている

■夜はバーとしての顔も

LIT.は朝からパンとコーヒーを楽しめるお店ですが、夜にはバー営業を行っている日もあります。昼とはまた違う大人の雰囲気を味わえますよ。

個性豊かなクラフトジンが20~30種類もそろう。ジンとは、穀物を原料にし、ヒノキ科の植物の実であるジュニパーベリーを主体とし、さまざまな植物(ボタニカル)のフレーバーを加えて作られる蒸留酒(提供画像:LIT.)

特徴的なのは、浅煎りのエスプレッソを使ったカクテルが楽しめること。そして、多彩なクラフトジンの品ぞろえも見逃せません。そのほか、車での来店が多い地域ということもあり、ノンアルコールカクテルもスタンバイ。誰もが安心して夜の時間を楽しめます。

さらに、2次会利用や小規模なパーティーも応相談とのこと。シーンに合わせて幅広く利用できるのも、このお店ならではです。

■ルーツと新しさ

LIT.を営むのは、高松製パン4代目の下平一成(しもだいら いっせい)さんと奥様の久美子さん。「ここでは自分にしかできないパンを」と、噛み応えあるハード系や、スペシャリティコーヒーとの相性を意識したメニューをそろえたそうです。

老舗の歴史を受け継ぎつつ、地域に根付いている姿が印象的でした。

黄色い窓枠が特徴的だった高松製パンから生まれ変わったLIT.。中はとてもスタイリッシュ

■おわりに

パン、コーヒー、酒、音楽、照明、家具、調度品…ひとつひとつがハイレベルで完成しているのに、どこか優しい。

それは厳しい目で選びぬかれたというより、笑顔で楽しく磨き上げられてきたから…そんな気配を感じる心地よさ。

飯田で“空間ごと楽しむカフェ体験”を探している方には、ぜひ一度訪れてほしい場所でした。

(提供画像:LIT.)

LIT.(リット)店舗情報

住所:長野県飯田市上郷黒田456

※Googleマップ

電話番号:0265ー49ー8489

営業時間:
ベーカリー&カフェ/7:30~16:00バー/19:00~23:00(夜営業は不定、詳細はInstagramからチェック)

定休日:不定休
駐車場:道路を挟んだ向かい側にあり

Instagram:@lit_bakery_coffee

最後までお読みいただき、ありがとうございました。これからも飯田市・下伊那郡・上伊那郡の魅力を、少しずつ発信していきます。よろしければ、FUNEのプロフィールからフォローしていただけたらうれしいです。